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【空室と地域コミュニティ】

「地域コミュニティ」最近になって良く聞く言葉です。
ウィキペディアで調べてみると、地域住民が生活している場所、すなわち消費、生産,労働、教育、衛生・医療、遊び、スポーツ、芸能、祭りに関わり合いながら、住民相互の交流が行われている地域社会、あるいはそのような住民の集団を指す。コミュニティという総称には、市町村などの地方自治体、地域を越えて連携した非営利組織などの集団、インターネット上で連絡を取り合う集団なども含まれる。そこで、地域社会の現地住民が集団の構成要素であるコミュニティを、特に地域コミュニティと定義し、行政、地域を越えた連携と連絡を基盤としたその他のコミュニティと区別する。とあります。

要するに、「近所どうしのつながり」と捉えるのがシンプルではないでしょうか。 「近所どうしのつながり」と言えば「町内会」・「自治会」や「自治連合会」などが思い浮かびますが、人と人とのつながりが希薄になり、地域によっては、近所どうしでも挨拶しない、隣に住んでいる人もよく知らない、という状況であり、町内会・自治会の加入率も低下しているようです。

忘れている方多いようですが、人はひとりでは生きられません。間違いなく。

平成7年の阪神・淡路大震災、平成23年の東日本大震災。あの震災の時「生きる」望みを与えてくれたのは、駆けつけた市民ボランティアの支えであり、なによりも、近所どうしの見守りや支えあう力、すなわち地域コミュニティの力だったと聞きます。

地域コミュニティが根付いている地域のほうが、人の多い都市部よりも災害被害が少なく、その後の立ち上がりも早かったことも伝えられています。

友達や近所の人とつながりで安心して生きています。私たちは誰でも、周りの人たちのちょっとした気遣いや見守りのなかで、支え・支えられながら暮らしているはずです。この当たり前のことを、私たちは間忘れて暮らしてきたのかもしれません。

我々不動産業界も「地域コミュニティ」を考えなければならないはずです。
現在の藤沢市の空室率は宅全般の空家住宅率10.8%、賃貸住宅の空室率17.9%と言われています。この空室と「地域コミュニティ」とは全く無関係ではなさそうなのです。
空室の多いアパートを見学にいくと、昼間でもひと通りが少ない印象を受けます。一方、 比較的人気のあるアパート周辺にはひと通りが多く、公園などでも多くの人が話をする姿 が見受けられるのです。
大袈裟に受け止められるかもしれませんが、すでに地域によってコミュニティがなくなってきているのかもしれません。
また、逆に人と人とのつながりが希薄になり、地域によっては、近所どうしでも挨拶しな い、隣に住んでいる人もよく知らない、という状況が伝えられていますが、今の時代だか らこそ、地域のなかで安心して機嫌よく暮らしたいと願う方も多くなってきているのでは ないでしょうか。
「地域コミュニティ」。考えてみれば、自分や自分の家族が安心して暮らすうえで役に立 つもののはずです。
多少の煩わしさはあるとしても、地域のなかで人とつながりながら暮らすほうが得なはずです。後はどのようにして地域コミュニティに入りやすくするかではないでしょうか。

(文責:飯島武彦)

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