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2005年10月06日
相続体験記:其の壱 第23話(承諾への最終段階)
翌日、Bさん宅へ訪問をする前にAさん宅へ伺うことにした。
先日、借地権者の方の返事の確認のためである。
「Aさん、昨日の借地権者の方へ通知を出していただきましたが、その後いかがでしょうか。」
「ある程度、返事があって、こちらの都合に合わせくれるようです。」
あたしは、市役所への調査内容を説明した。
「そうですか、結構難しいですよね。飯島さんの考えはどうなんですか。」
「問題は今、ご説明した部分なんです。この問題となっている方に承知していただけるだけのメリットをこちらサイドが用意できれば承諾はいただけると考えております。」
「なるほど、考え方が違うんだね。今、説明を聞いていたら無理だと思っていました。それで、どのようなことを用意するんですか。」
私は、メリットについての説明に入った。
①道路内にいくつもの管が埋設されていると掘削の際、間違って他の管などを傷つけてしまう可能性などのリスク(逆を言えば公設管にしておけば水道局が補修などをしてくれる)、
②私道と公道の評価(市場価格と銀行などの融資を行う場合での評価価格)の違い、
③スミきりを寄付と言っても何坪もあるわけではない、公道なった場合の将来的な価値、そのことによる近隣からの感謝。
簡単に説明させていただくと以上のような点である、
※実際にはメリット・デメリットを詳細に分析をしてレポートにしております。
「確かにそう言われるとそうだよな。できそうだね。」
「落胆させるようですが、そうでもないんですよ。如何せん相手の様子がわかりませんから。」
ここで言う「様子」というのは、私どもの提供案が相手の価値と同等かそれ以上のものかである。
もし、それ以下であれば相手にされる筈などないのです。そのためには、何度かお会いして、不動産についてどのような考えを持っているのか、そこから確認していかなければならない。
その後、Aさんとは今まで連絡が入っている方との調整に入った。
運良く私道に接している方のうち1名、その返事のあった方に含まれていた。
「Aさん、取り急ぎこの方とコンタクトをとりましょう。」
「それでは、○○日の○○時ということで、よろしいですね。」
私は、Aさんとの打合せを終え、Bさん宅へ向かった。
第23話 終わり
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投稿者 飯島 : 2005年10月06日 16:58

